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病院は急性期・回復期・慢性期に分けられます。患者様に対する目的が違います。
それにより管理栄養士の役割が異なります。
この記事では管理栄養士目線で急性期・回復期・慢性期それぞれの働きかたを解説しています。
結論から言うと、患者様にどう関わりたいかで合う病院が変わります。
急性期・回復期・慢性期は1病院どれか1つとは限らないよ。
大きな病院では病棟ごとに複数持つことも!
病院管理栄養士の働きかた基本情報を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
急性期、回復期、慢性期と分かれる理由
病院は急性期、回復期、慢性期と役割に応じて医療機能を分担してしています。
働きかたを比較
病院管理栄養士として高度急性期、急性期、回復期、慢性期の働きかたを比較しました。
スマホで読んでいる人は表が大きいので横にスクロールしてみてください。
目的 | 早期安定化 診療密度の高い 医療を提供 | 早期安定化 | ADL向上、 在宅復帰 | 長期間の 療養が必要 |
患者様の特徴 | 状態の変化が 激しい | 状態が 刻一刻と変化 | 回復に 向かっている | 現状維持目的 |
栄養管理 | ||||
周術期 | ||||
栄養指導 | ||||
集団指導 | ||||
NST | ||||
チーム医療 | ||||
患者様との 関わり | 臨機応変に 関われる | 臨機応変に 関われる 症例数が多い | 回復を間近で 関われる | じっくり 関われる |
同じ患者様でも目的や方針によって栄養管理は変わってくるよ。
役割は変わってきますが、管理栄養士は患者様に合わせた栄養管理をします。
栄養管理は医療サービスの縁の下の力持ちに違いありません。
各項目を、詳しく解説していきます。
高度急性期機能
高度急性期機能:急性期の患者に対し、状態の早期安定化に向けて、診療密度が特に高い医療を提供する機能。
Microsoft PowerPoint – 04. 地域医療構想について (mhlw.go.jp)
高度急性期:管理栄養士の役割
高度急性期機能で働く管理栄養士の役割は次の通りです。
高度急性期:管理栄養士の働きかた
高度急性期機能で働く管理栄養士は、救命救急病棟や特定集中治療室(ICU)などの救急医療に携わることができるのが魅力です。
高度急性期では刻一刻と患者様の状態が変わります。
意識レベルや血圧、呼吸数などのバイタル、使用している薬剤など考慮しながら栄養管理します。
治療がメインとなるため、栄養管理は二の次となりやすいよ。
瞬時に的確な判断が求められます。
栄養管理・チーム医療が主軸です。他の医療スタッフとの連携が重要。
高度急性期機能が必要な患者様にとって、週1回診療で算定するNSTは介入期間が長く空いてしまうため不向きです。NSTが不必要なのではなく、それに近いようなことを毎日、もしくは数時間おきにチームで行っています。
今後ますます高度急性期に管理栄養士が必要だよ!
高度急性期:働くメリット・デメリット
管理栄養士が高度急性期機能で働くメリットは次の通りです。
高度急性期のデメリットは次の通りです。
急性期機能
急性期機能:急性期の患者に対し、状態の早期安定化に向けて、医療を提供する機能
Microsoft PowerPoint – 04. 地域医療構想について (mhlw.go.jp)
急性期:管理栄養士の役割
急性期機能で働く管理栄養士の役割です。
急性期:管理栄養士の働きかた
急性期で働く病院管理栄養士は、病気やケガの患者様を早期に介入することができます。
患者様の症状や状態が改善する実感を得やすく、やりがいがあります。
急性期に入院する患者様は症状が安定していません。その時の状態や変化に合わせた、段階を踏んだ栄養管理が必要です。
短い期間でたくさんの症例を経験することができます。
ただし短期間のため、栄養管理による効果を感じる前に退院や転院してしまうことが多いです。
栄養管理しても、効果はすぐには出にくいよ。
介入が短期間の急性期は経過を長く追うのが難しい…
栄養管理から栄養指導、チーム医療に至るまで、全てにしっかり携われるのも急性期の魅力。
臨床栄養をバリバリやりたいとイメージされている人は急性期が理想に近いかも!
急性期は瞬時に的確な判断ができる人、せかせかしている人に向いています。
急性期:働くメリット・デメリット
管理栄養士が急性期機能で働くメリットは次の通りです。
急性期のデメリットは次の通りです。
回復期機能
回復期機能:急性期を経過した患者への在宅復帰に向けた医療やリハビリテーションを提供する機能。 特に、急性期を経過した脳血管疾患や大腿骨頚部骨折等の患者に対し、ADLの向上や在宅復帰を目的としたリハビリテーションを集中的に提供する機能(回復期リハビリテーション機能)。
Microsoft PowerPoint – 04. 地域医療構想について (mhlw.go.jp)
回復期:管理栄養士の役割
回復期機能で働く管理栄養士の役割です。
回復期:管理栄養士の働きかた
回復に向かっていく患者様のサポートをします。
回復期はリハビリテーションに力を入れて行います。
管理栄養士はリハビリテーションの内容や強度を加味し、活動レベルを考慮しながら栄養管理をします。
長期入院の患者様が多く、一人一人にかける時間があります。
患者様と深く関わることができるよ!
長期で患者様の経過が追いやすく、栄養管理の効果を実感できます。
回復期:働くメリット・デメリット
管理栄養士が回復期機能で働くメリットは次の通りです。
回復期のデメリットは次の通りです。
慢性期機能
慢性期機能:長期にわたり療養が必要な患者を入院させる機能。 長期にわたり療養が必要な重度の障害者(重度の意識障害者を含む)、筋ジストロフィー患者又は難病患者等を入院させる機能。
Microsoft PowerPoint – 04. 地域医療構想について (mhlw.go.jp)
慢性期:管理栄養士の役割
慢性期機能で働く管理栄養士の役割です。
慢性期:管理栄養士の働きかた
病状は比較的安定している患者様が多いです。
長期入院が多く、患者様の入れ替わりが少ないです。
回復期機能と同じように、一人一人じっくり関わることができます。
業務がマンネリ化しやすく、モチベーションが得にくいことも…
他の医療機能と比べると急務が少ないため、仕事とプライベートの充実がしやすいです。
慢性期病院だと子育てしながらでも働きやすいよ。
慢性期:働くメリット・デメリット
管理栄養士が慢性期機能で働くメリットは次の通りです。
慢性期のデメリットは次の通りです。
まとめ:病院管理栄養士として患者様とどう関わりたいかが重要
患者様とどう関わりたいかで急性期・回復期・慢性期を選ぶと、考えていた病院管理栄養士像に近づけます。
ただし、急性期・回復期・慢性期に、おおまかな特徴や傾向はあっても、全ての病院に当てはまるわけではありません。
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病院管理栄養士の基本情報は、こちらの記事でまとめています。
≫【病院管理栄養士の基本】就職・転職前に知りたい情報を完全解説
詳しい転職の進め方は、こちらの記事で解説しています。
≫【病院管理栄養士の転職進め方を解説】転職を成功さえて豊かな人生を送ろう!
詳しい就職の進め方は、こちらの記事で解説しています。
≫病院管理栄養士の就職活動|就活の進め方と心構え【2025/2026年卒】
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